Tuesday, June 11, 2019 10:35 AM

きょう、香港議会を包囲 民主派、再び大規模デモも

 香港の民主派団体は11日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、香港立法会(議会)で本会議が開かれる12日から立法会を包囲すると発表した。地元メディアによると、改正案は20日にも採決される。立法会周辺は警備が厳しくなっており、実際に包囲が行われるかは不透明だが、採決に向け再び大規模デモの可能性があり緊張がさらに高まりそうだ。

 香港では9日に103万人(主催者発表)の大規模デモが起きたばかり。条例改正に対する市民の反発は強く、撤回に応じない政府に抗議するため12日に学校の授業ボイコットや商店を臨時休業にする動きが拡大。2014年の大規模デモ「雨傘運動」のような占拠運動が起きる懸念も広がっている。

 香港政府は当初、立法会が休会する7月までの可決を目指していた。今月12日には立法会で、政府トップの林鄭月娥行政長官の質疑応答が行われる予定だったが、安全上のリスクから延期。9日のデモ後に、立法会に突入しようとした若者らが警察と激しく衝突したことなどから、立法会の入り口付近は封鎖された。(共同)