Tuesday, June 11, 2019 10:36 AM

携帯違約金、10分の1 上限1000円、乗り換え容易に

 総務省は11日、携帯電話料金見直しの有識者会議を開き、2年契約を中途解約する際の違約金の上限を千円に規制する省令改正の原案を示した。現行の9500円から大幅に引き下げ、約10分の1にする。利用者が携帯電話会社を乗り換えやすくし、通信料の価格競争を促す。携帯端末の割引額には2万円の上限を設ける。

 2年契約の通信料の割引額は月170円までに制限する。利用者をつなぎ留める効果が薄れるため、携帯大手は料金プランの大幅な見直しを迫られそうだ。総務省は秋ごろの改正電気通信事業法の施行に合わせ、省令を改正する。

 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯大手3社に加え、10月に参入する楽天が規制の対象となる一方で、契約者数が100万人に満たない格安スマートフォン事業者は対象から外す。大手から回線を借りてサービスを提供する格安事業者を後押しし、競争を活発にする。(共同)