Wednesday, June 12, 2019 10:18 AM

国境地帯に治安部隊派遣 メキシコ、検問所も設置

 メキシコのエブラルド外相は11日、グアテマラなどから流入する不法移民対策強化のため、メキシコ南部の国境地帯に約6000人の治安部隊を12日に派遣すると明らかにした。トランプ政権との合意に基づく措置。既に軍や連邦警察が展開しており、7月に設けられた中間評価に向け、メキシコ側の取り組みをアピールする狙いがある。

 エブラルド氏は、南部国境の管理を強化するため、インフラを整備する考えも表明。地元メディアなどによると、グアテマラとの国境を流れる川沿いや周辺道路には既に複数の検問所が設けられた。

 トランプ政権との合意では、米国に不法入国した難民申請者をメキシコへ送還し、審査結果が出るまで待機させる制度の強化も含まれる。メキシコ政府によると、1月に導入された同制度で、同国は既に1万1千人以上を受け入れている。(共同)