Thursday, June 13, 2019 10:24 AM

上海に新株式市場 ハイテク企業支援

 中国当局は13日、新興のハイテク企業向けの株式市場「科創板」を上海証券取引所に新設した。中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)などに米国からの圧力が強まる中、半導体企業などの資金調達を支援する狙いとみられる。

 ナスダックの中国版といわれ、既存市場と比べて、収益性などの審査基準や当局の関与が緩いことが特徴とされる。半導体のほか、人工知能(AI)などの企業が既に上場を申請しているという。中国メディアによると、取引は「2カ月以内」に始まる見込みだ。

 科創板の開設は、習近平国家主席が昨年11月の「中国国際輸入博覧会」で表明した。米国との貿易摩擦が深刻化した時期と重なり、上海の金融関係者は「やや拙速感はあるが、投資家の期待は高い」と話す。(共同)