Monday, June 17, 2019 10:25 AM

移民790人を拘束 メキシコ、危機強調も

 メキシコの移民当局は16日までに、グアテマラとの国境に近いメキシコ東部ベラクルス州で、貨物トラック4台に分乗して不法入国した移民約790人を見つけ、拘束した。運転手らを逮捕して調べている。地元メディアなどが報じた。メキシコは米国との合意に基づき、国境地帯の警備を強め、移民流入の取り締まりを強化している。

 一方、ロペスオブラドール大統領は15日の集会で、大量移民の流入は「人道的な危機だ」と指摘。状況改善には、各国や国連機関の支援が必要だとの認識を示した。

 約3200キロに上る米国とメキシコの国境地帯では中米諸国の出身者に加え、アフリカやアジアからの越境者が拘束され、移民の多国籍化も指摘されている。米メディアによると、砂漠が広がる西部アリゾナ州の国境地帯ではインド出身の少女が死亡しているのを米国境警備当局が見つけた。少女は母親ら数人と共に行動していたという。(共同)