Tuesday, June 18, 2019 10:42 AM

北朝鮮の経済発展が前提 核問題で中国、米は沈黙

 習近平国家主席の20日からの訪朝を巡り、中国共産党系メディアは18日、北朝鮮の経済発展こそが朝鮮半島の核問題解決の前提になるとの見方を強調した。北朝鮮に経済優先路線の徹底を求めるとともに、国際社会には対北朝鮮制裁の緩和に向けた検討を促す構えとみられる。

 中国外務省の陸慷報道局長は18日の記者会見で、米国と北朝鮮が朝鮮半島問題の「重要な当事者だ」と指摘。「相互尊重の精神に基づきバランスの取れた解決を探ることが唯一の道だ」と述べ、両者の対話を促した。

 一方トランプ大統領は17日、習氏の訪朝について沈黙を貫いた。ポンペオ国務長官ら高官も発言を控えている。非核化を巡る米朝交渉が停滞する中、米国は習氏の真意や言動を慎重に見極めたい考えとみられる。(共同)