Friday, June 21, 2019 10:09 AM

八村、日本人初の1巡目 ウィザーズが全体9位指名

 プロバスケットボールNBAのドラフト会議が20日、ニューヨークで行われ、日本代表の主力でゴンザガ大のエース八村塁(21)がウィザーズから日本人初となる1巡目、全体9位で指名された。身長203センチ、体重104キロの逸材は、プロとして世界最高峰リーグの第一歩を踏み出し「チームにインパクトを与える。どれだけできるか楽しみ」と意気込みを語った。

 NBAでドラフト指名されるのは2巡目までの計60人のみ。1巡目の30人はよりすぐりの有望株だ。新人の年俸は指名順に応じて基準額が設定されており、八村の年俸は1年目から4億5千万円超の見通し。

 八村は西アフリカのベナン出身の父と日本人の母の間に富山市で生まれた。宮城・明成高からゴンザガ大に進学。3年目の2018〜19年シーズンに全米大学選手権8強入りに貢献した後、大学卒業を待たずにドラフト対象選手となる「アーリーエントリー」制度の申請を行った。

 NBAでデビューすれば日本人選手3人目となる。これまでは04年にサンズでプレーした田臥勇太(現Bリーグ栃木)と、昨年10月にグリズリーズでデビューした渡辺雄太の2人。ドラフト指名を受けてのNBA入りは初めて。1981年にウォリアーズから8巡目指名を受けた岡山恭崇は入団に至らなかった。(共同)