Friday, June 21, 2019 10:11 AM

香港若者ら約1000人デモ 政府庁舎包囲は起きず

 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、若者ら約1000人のデモ隊が21日、香港立法会(議会)の敷地内で改正案の完全撤回を求めて座り込みを行った。大学学生会などが呼び掛けていた政府本部庁舎の包囲は起きていない。

 香港政府は安全上の理由から21日の庁舎閉鎖を決めた。地元メディアによると、警察当局は不測の事態に備えて6千人態勢を敷いたが、デモ隊周辺には警官をほとんど配置しなかった。若者らを刺激しないためとみられる。

 政府トップの林鄭月娥行政長官は18日、改正案を事実上廃案とする方針を表明。座り込みに参加した無職男性(24)は「(林鄭氏は)撤回という言葉を使っておらず、改正作業をしないとの発言も信じられない」と不満をあらわにした。(共同)