Friday, June 21, 2019 10:12 AM
米工場で「高い発がん率」 周辺住民、日本企業に抗議
化学メーカーデンカ(東京)の米子会社が特殊合成ゴムを製造するルイジアナ州の工場周辺で、がんの発症が相次いでいるとして、米国のNPOが来日し21日、東京都内で記者会見した。排出される有害物質と関係があると指摘し、「安全を守れないなら、工場は地域から出て行って」と訴えた。
問題になっているのは、ルイジアナ州ラプラスにあるデンカ・パフォーマンス・エラストマーの工場。製造過程でクロロプレンを大気に排出している。米環境保護庁はクロロプレンについて、発がん性を有する可能性が高いとしている。
大学教員などで構成する米人権NPOが昨年、工場の半径2.5キロに住む500世帯以上を対象に疫学調査を実施したところ、工場に近い世帯ほど高率でがんを発症していることが確認されたという。(共同)
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