Friday, June 21, 2019 10:13 AM

トランプ氏、攻撃一時承認 対イラン、決行直前に撤回

 イラン革命防衛隊による米軍無人偵察機の撃墜を受け、トランプ政権が21日のイラン攻撃の具体的な準備を進めていたことが、20日の複数の米メディア報道で明らかになった。トランプ大統領が20日夜に承認を撤回した理由や、攻撃の選択肢が今も残っているかどうかは不明。中東の緊張がさらに高まりそうだ。

 米政権は13日の日本の海運会社などが運航するタンカーへの攻撃にイランの関与があったと断定したが、トランプ氏は中東での武力行使に消極的な考えを示していた。無人機撃墜を受けた対応について政権内は強硬派と慎重派に割れているとされ、トランプ氏の判断が揺らいでいる可能性がある。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、イラン側の被害を最小限に抑えるため、攻撃はレーダーやミサイル発射施設を標的に、現地時間の21日の夜明け前に行われる予定だった。承認が撤回された時には、作戦は始まっており、複数の航空機が既に離陸済みで、艦船は攻撃可能な海域まで移動していたという。(共同)