Monday, June 24, 2019 10:36 AM

若者ら再び政府庁舎占拠 香港独立派は大阪デモ参加

 香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡り、香港の若者ら約150人が24日午後、香港中心部にある税務当局ビルのロビーを再び一時占拠するなどした。香港政府は立法会(議会)の会期が終わる来年7月に廃案になると表明したが、若者らは「完全撤回」を要求しており、混乱が続いている。

 一方、香港独立派の陳浩天氏はフェイスブック上で、月末の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせて大阪で開かれる反中国デモに参加すると明らかにした。香港政府は昨年、陳氏が代表を務める「香港民族党」に対し、国家の安全を損なうとして活動禁止を命じている。

 香港の民主派団体も26日夜に香港中心部で集会を開催予定。通信アプリ上では、26日に日本を含む各国の総領事館に対し、G20で中国の習近平国家主席に圧力をかけてほしいと訴える「請願行動」が呼び掛けられている。G20を契機に改正撤回を求める声が再び高まる可能性がある。(共同)