Monday, June 24, 2019 10:37 AM

米中、摩擦激化回避が焦点 首脳会談、7カ月ぶり

 米中首脳は28、29両日の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせ、約7カ月ぶりに会談する見通しだ。貿易問題を巡る双方の主張はなお隔たりが大きい。トランプ政権が準備する制裁関税「第4弾」による貿易摩擦の激化を防げるかどうかが焦点。

 米中は昨年12月の首脳会談で、摩擦解消策を取りまとめることで一致。閣僚級協議を重ね、貿易収支の不均衡の改善や知的財産権の保護など150ページに及ぶ合意文書の策定に着手したとされる。

 だが今年5月になって事態が急変。米政権は中国が合意内容を大幅に後退させる修正を求めたとして態度を硬化させ、交渉は頓挫した。中国からの輸入品2000億ドル分(約21兆5000億円)の追加関税率を引き上げる制裁措置を発動。中国も対抗策を打ち出し、関係は悪化したままだ。(共同)