Tuesday, June 25, 2019 10:35 AM

ミラノで26年冬季五輪 2都市共催、勝因は支持率

 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、スイスのローザンヌで総会を開き、2026年冬季五輪の開催都市にイタリアで共催するミラノ・コルティナダンペッツォを選んだ。同国は1956年コルティナダンペッツォ、2006年トリノに続く20年ぶり3度目の冬季大会で、ミラノは初。夏季大会を含めれば4度目の五輪開催となる。

 IOC委員の投票で47票を獲得し、スウェーデン初の冬季五輪開催を狙った34票のストックホルム・オーレを破った。欧州開催は3大会ぶり。バッハ会長は、国民の開催支持率がスウェーデンの55%に対してイタリアが83%と圧倒した点を勝因に挙げ「多くのIOC委員へ明確なメッセージになった」と述べた。

 近年の招致熱の冷え込みを背景にIOCは経費削減につながる複数都市の共催を認め、4会場群に分散する広域開催となる。敗れたスウェーデンにも隣国ラトビアと2カ国にまたがる計画案を容認した。26年招致を断念して30年大会に目標を切り替えた札幌市は、IOCの改革を念頭に戦略の練り直しが求められる。(共同)