Tuesday, June 25, 2019 10:36 AM

記者2000人が取材術共有 汚職、詐欺発見法も

 独自取材で権力や企業の不正を暴く調査報道の担当記者らが集まり、取材ノウハウを教え合う米国の調査報道記者編集者協会(IRE)年次大会が6月中旬、ヒューストンで開かれ、米内外から計約2000人が参加した。汚職や詐欺商法を見つけ報道する技術、公文書開示請求のコツなど、スクープの秘策講座が約200開催された。トランプ政権によるメディア敵視が続く中、報道の力を高めようと4日間にわたって腕を磨いた。

 「家族に注目。カネを隠すため、彼らは妻やきょうだいを使う」。コスタリカなどを拠点に汚職追及30年というベテラン女性記者で、今はコロンビア大ジャーナリズムスクールで取材実技を教えるジャニーナ・セニーニ氏が話す。

 テーマは「官庁契約データから汚職を見つける方法」。受注先が新設間もない企業なら「スーパー・レッドフラッグ(疑惑の強いサイン)」で、発注条件が厳しく1社しか契約しようがないケースも注意だと助言する。(共同)