Tuesday, June 25, 2019 10:36 AM

米中、歩み寄り模索 大阪G20で首脳会談へ

 貿易摩擦を巡るトランプ大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談が、20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)に合わせて29日に行われる見通しとなった。双方は歩み寄りを模索するが、協議が決裂すれば、摩擦が激化し世界経済に大きな打撃となりかねない。

 中国商務省は25日、劉鶴副首相がライトハイザー米通商代表らと電話会談し、貿易問題で意見交換したと発表。意思疎通継続を確認したという。

 米側は「構造改革を求める姿勢は変わらない」(クドロー国家経済会議委員長)方針を維持しており、知的財産権侵害や技術移転強要の是正策を改めて中国に求めたとみられる。中国側は「平等な対話」(習氏)を行うことに加え、トランプ政権が排除を進める中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への制裁措置を中止するよう要求した可能性がある。(共同)