Wednesday, June 26, 2019 10:19 AM

貿易摩擦に懸念表明へ 28日にG20開幕、ITも焦点

 新興国を含む20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が大阪市で28日開幕し、2日間の討議に入る。議長国の日本は米中を念頭に、貿易摩擦の激化が景気減速を招く主なリスクという懸念を首脳宣言に盛り込む方向で調整。昨年の宣言から消えた「保護主義と闘う」との文言復活が望めない代わりに、多国間の自由貿易の重要性を強調したい考え。経済のIT化に対応したルール作りや環境問題での連携も焦点だ。

 対立の多い課題でどこまで明確な指針を示せるかに関心が集まる。安倍晋三首相は26日の記者会見で、自由貿易などを巡り「共通点を粘り強く見いだす中で解決策に到達し、力強いメッセージを発出したい」と述べた。

 主会場は国際展示場「インテックス大阪」。国連などのトップも招待され、参加するのは計37カ国・地域・機関に上る。(共同)