Thursday, June 27, 2019 10:07 AM

日米安保「片務的でない」 菅氏、トランプ氏の不満に

 菅義偉官房長官は27日の記者会見で、トランプ大統領が日米安全保障条約に基づく防衛義務は一方的だと不満を示したことに関し「全体として見れば、日米双方の義務のバランスは取れており、片務的との指摘は当たらない」と述べた。「日米安保条約の見直しという話は一切なく、米大統領府との間でも確認している」と強調した。

 日米安保条約は、日本の施政下における武力攻撃に日米が共同で対処すると定める一方、米軍に日本での施設使用を認めている。菅氏はこうした点に触れ「日米の義務は同一ではない」と指摘。「安保条約を前提とする日米同盟はアジア太平洋地域における平和、繁栄、自由の礎だと両首脳で確認している」とも語った。

 トランプ氏は26日、米メディアに対し「日本が攻撃されたら米国は日本を守らなければならないが、米国が攻撃されたときに日本はわれわれを助ける必要がない」と述べていた。(共同)