Friday, June 28, 2019 10:27 AM

「絶対許さない」と日系人 米政権の移民政策に抗議

 第2次大戦中に日系人の収容施設として使われたオクラホマ州の陸軍施設で不法移民の子どもを一時的に収容するトランプ政権の計画に対し、日系人団体などが27日、カリフォルニア州のロサンゼルスやサンノゼなど日系人が多く暮らす都市で抗議集会を開き「絶対に許さないぞ」とシュプレヒコールを上げた。

 抗議を呼び掛けた市民団体「ツル・フォー・ソリダリティ(団結のための折り鶴)」発起人で、強制収容所で生まれ育った日系3世サツキ・イナさんはサンフランシスコで「敵性外国人として強制収容された経験を持つ日系人社会こそが、移民の子どもが非人道的な扱いを受けている状況に『歴史の過ちを繰り返すな』と声を上げよう」と訴えた。

 ロサンゼルスの全米日系人博物館前で行われた集会には約600人が参加。トランプ政権に対し、母国の暴力や貧困から離れ、米国に身を寄せる移民らへのひどい扱いや、不法移民の親子の分離拘束についても直ちにやめるよう求めた。(共同)