Friday, June 28, 2019 10:29 AM

米大統領選へ成果狙う トランプ氏、通商を優先

 トランプ大統領の最大の関心は来年の米大統領選にある。「今後全ての選択は大統領選に資するか否か」(米政府関係者)にかかっており、国民へのアピールとなる中国や日本との通商問題の前進は優先度が高い。同盟関係と貿易を絡めた最近の発言もその一環だ。ツイッターへの投稿は20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)そっちのけで、内政に集中している。

 「絶好の機会だ」。トランプ氏は28日、G20に出席したブラジルのボルソナロ大統領との個別会談冒頭、記者団から中国との貿易交渉について問われると、習近平国家主席との会談が29日に控えていると強調し、交渉進展に期待感を示した。

 米中の貿易交渉は規模が巨大で、国民生活に直結する。関税の引き上げ合戦で米国側も大豆農家などが打撃を受け、政権への不満が噴出している。農業州はトランプ氏の地盤であるだけに、交渉の長期化は避けたい。(共同)