Friday, June 28, 2019 10:29 AM

イラン、北朝鮮対応で連携 日米、貿易妥結へ交渉推進

 安倍晋三首相は28日、トランプ大統領と大阪市内で会談し、イランや北朝鮮への対応で連携していく方針を確認した。首相は核開発を巡る米イラン対立に関し、外交による解決へ期待を表明。北朝鮮による拉致問題解決に向けた日朝首脳会談実現への意欲を伝え、トランプ氏は「全面的に支持する」と述べた。両首脳は日米貿易交渉で早期の妥結を目指し、交渉を進める方針で一致した。

 会談同席者によると、首相は、日米安全保障条約を片務的だと批判したトランプ氏の発言には触れなかった。同盟における日本側の役割は不十分だと繰り返し訴えるトランプ氏に再考を促せば、反発を招くと判断したとみられる。菅義偉官房長官は28日の記者会見で「公式的には日本に伝えていないわけだから、わざわざ出すのはおかしい」と、問いたださなかった理由を説明した。

 会談で両首脳は、首相が議長を務める20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)成功への協力を申し合わせた。(共同)