Monday, July 01, 2019 10:28 AM

戦艦ミズーリにサダコの鶴 ハワイ真珠湾、平和祈り

 日本が太平洋戦争の降伏文書に調印、現在はハワイ真珠湾で係留されている戦艦ミズーリで6月29日、広島で被爆し亡くなった佐々木禎子さんが生前に病床で作り続けた折り鶴の1羽が寄贈された。太平洋戦争の戦端を開いた旧日本軍の攻撃が行われた真珠湾への「サダコの鶴」寄贈は、当時の攻撃で沈んだ戦艦アリゾナの記念館に続き2例目。

 今回寄贈された折り鶴の展示は、戦艦ミズーリの記念館で戦後75年の2020年から始まる予定。禎子さんのおいで被爆2世の祐滋さんは「世界中から訪れる人々に見てもらい、平和の願いを感じてほしい」と訴えた。

 同記念館でキュレーターを務めるメーガン・ラスバンさんは「折り鶴はとても小さいが、平和や希望への多くの思いが詰まっている。次世代を担う子どもたちに平和の尊さを伝えたい」と話した。日本から修学旅行で訪れる学生らにも話していきたいとも述べた。(共同)