Monday, July 01, 2019 10:30 AM
商業捕鯨31年ぶり再開 2港から出航、初水揚げも
日本は1日、領海と排他的経済水域(EEZ)を操業海域として31年ぶりに商業捕鯨を再開し、北海道の釧路港から沿岸操業の捕鯨船、山口県の下関港から沖合操業の捕鯨船がそれぞれ出航した。同日夕にはミンククジラ2頭が釧路で水揚げされた。商業捕鯨を認めない国際捕鯨委員会(IWC)を6月30日に脱退して「悲願」が実現したが、国民の鯨食への関心が薄らぐ中で事業の先行きは見通せない。反捕鯨国からの批判が強まる恐れもあり、政府は捕獲枠を抑えた。
沖合操業はミンククジラ、ニタリクジラ、イワシクジラの3種が対象。これまでIWC管理対象外種を捕獲していた沿岸操業でもミンククジラが対象に加わる。
水産庁は1日、今年末までの半年間の商業捕鯨捕獲枠をミンククジラ52頭、ニタリクジラ150頭、イワシクジラ25頭の計227頭に設定したと発表。2020年以降の年間捕獲可能量はミンククジラ171頭、ニタリクジラ187頭、イワシクジラ25頭の計383頭とした。乱獲を防ぐためIWCで採択された方式で算出した。(共同)
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