Monday, July 01, 2019 10:32 AM

今月中旬にも米朝実務協議 北朝鮮「非核化へ対話」

 ポンペオ米国務長官は6月30日、トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の板門店会談を受け、非核化を巡る米朝実務協議の7月中旬ごろ再開を目指す考えを表明した。記者団に語った。双方は交渉チームの設置で合意しており、調整を急ぐ。ただ、ポンペオ氏は30日の会談でも目指すべき非核化の形について共通認識に至らなかったことを明らかにし、交渉の長期化は必至だ。

 北朝鮮国営メディアは一夜明けた1日朝、会談開催を初報道。両首脳が朝鮮半島の非核化と米朝関係改善へ「新たな突破口を開くための生産的対話を再開し、積極的に推進することで合意した」と伝えた。板門店会談を「歴史的」と宣伝、2月のハノイでの首脳会談決裂で傷ついた金氏の威信回復を図る構えだ。

 トランプ氏は6月30日の会談後「交渉はスピードが目的ではない。包括的な良い合意を目指す」と強調した。段階的な非核化措置に合わせて相応の制裁緩和や、体制保証を求めてきた北朝鮮側との隔たりは依然大きく、ポンペオ氏は記者団に「(非核化プロセスは)どのように進むかは分からない」と語った。(共同)