Tuesday, July 02, 2019 10:41 AM

半導体「3〜4カ月」限界 韓国紙、日本規制強化で

 2日付の韓国紙、朝鮮日報は、日本政府による輸出規制強化で半導体などの製造に必要な材料3品目が入手できなくなった場合、半導体大手のサムスン電子やSKハイニックスなどが確保している在庫は約1カ月分で、3カ月分ほどある完成品の在庫を加えても「持ちこたえられる期間は3〜4カ月だ」と伝えた。MBCテレビは、最悪の場合は工場の生産ラインが止まる可能性があると指摘した。

 韓国外務省報道官は2日の定例記者会見で日本側に撤回を改めて要求。規制強化の原因となっている元徴用工訴訟について、韓国政府が提案した解決策を「真摯に検討することを日本側に求める」とした。韓国側は、勝訴が確定した原告への賠償相当額を日韓双方の企業に出資させる案を示したが、日本政府はこれを拒否している。

 成允模・産業通商資源相は1日、世界貿易機関(WTO)への提訴を検討していることを明らかにしたが、韓国メディアからは勝訴は確実でなく、提訴から判断が出るまで長期間かかることから、それほど効果がないとの見方も出ている。(共同)