Tuesday, July 02, 2019 10:42 AM

協調減産来年3月まで延長 OPEC、ロシアと協力強化

 石油輸出国機構(OPEC)は1日、ウィーンで定時総会を開き、原油の協調減産を来年3月までさらに9カ月間続けることで合意した。現行の削減量は維持し、原油価格下支えを目指す。ロシアなど非加盟国と協調減産を議論する会議体を恒久化する計画案を承認した。ロシアと協力を強化し、価格支配力を強める狙いがある。

 2日にはロシアなど非加盟国の産油国との会合を開き、会議体の恒常化や、7月以降の減産枠組みを議論。新型原油シェールオイルの生産を増やし、市場で存在感を高める米国に対抗する。

 1日のOPEC総会後の声明によると、OPEC加盟国は非加盟国との協力に関する憲章案を承認。今後、各国の国内手続きを実施するよう求めた。米メディアによると、会議体恒久化にはイランが反対したが、最終的には同意したもようだ。(共同)