Wednesday, July 03, 2019 10:41 AM

新国立建設9割完了 巨大屋根、席設置も進む

 2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとして11月末に完成する新国立競技場(東京都新宿区)の建設現場が3日、報道陣に公開された。建設作業は全体で9割近くまで完了。47都道府県から調達した木材を使った外周のひさしなど外装工事はほぼ終わり、コンセプトとする木のぬくもりを感じられる「杜のスタジアム」の工事は、いよいよ仕上げの段階に入った。

 木材と鉄骨を組み合わせた巨大な屋根が観客席の上にせり出し、緑や茶色など落ち着きのある色の観客席は、完成時の約6万席のうち約4万5000席の設置が終わった。今月中旬にフィールド内に芝生を敷き、8、9月に陸上トラックを仕上げる工事を実施する。

 懸案の暑さ対策として空気の循環を促すファンを185台、ゲート付近などにはミスト冷却設備を8カ所設置。南北にはフルハイビジョンの大型映像装置も設けた。観客席は大会後に改修し、約6万8000席となる。(共同)