Wednesday, July 03, 2019 10:42 AM

EU要職候補に2女性 欧州委員長に独国防相

 欧州連合(EU)首脳会議は2日、ドイツのフォンデアライエン国防相(60)を10月末で任期満了となる行政トップ、ユンケル欧州委員長の後任候補に指名した。欧州の金融政策のかじ取り役であるドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の後任候補には、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事(63)=フランス出身=を指名。両ポストの候補に女性が指名されるのは初めて。欧州議会が承認すれば、フォンデアライエン氏は英国の離脱やポピュリズム勢力伸長で揺れるEUを主導する。

 11月末に任期満了のトゥスク氏の後任となるEU大統領にはベルギーのミシェル首相(43)を選出。EU外相に当たる外交安全保障上級代表候補にはスペインのボレル外相(72)を指名した。2人は男性。重要4ポストを男女で分けることについて、トゥスク氏は記者会見で男女平等や女性の活躍をアピールした。

 EU首脳として同格の委員長と大統領に、大国ドイツの保守政治家と小国ベルギーのリベラル系を選ぶことでバランスを取った。4人の指名に加盟国の反対はなかった。(共同)