Wednesday, July 03, 2019 10:44 AM

移民収容施設に改善要請 米監察官「劣悪」と非難

 テキサス州のメキシコ国境にある不法移民収容施設を視察した国土安全保障省の監察官が3日までに、マカリーナン国土安全保障長官代行への報告書を提出、「人数を詰め込みすぎで劣悪な状態だ」と指摘し、早急に改善するよう求めた。

 米メディアによると、別の施設を1日に視察した民主党議員団も「監獄のようだ」と強調。不法移民への不寛容政策を続けるトランプ政権は「人権を守っていない」と非難。2日には全米各地で抗議デモが行われ、今後も収容施設管理への反発が広がりそうだ。

 報告書によると、監察官が6月中旬に視察を行ったのは、越境者が最も多い地域の一つとされるテキサス州東部の収容施設。成人男性の施設では、最大収容人数が41人の部屋に88人を押し込めるなど決められた基準に合っていないと指摘した。(共同)