Friday, July 05, 2019 10:35 AM

リオ五輪招致買収認める 元州知事、関係者で初

 2016年リオデジャネイロ五輪招致を巡る国際オリンピック委員会(IOC)委員の買収疑惑で、リオデジャネイロ州の元知事カブラル被告(別の汚職事件で服役中)が4日、計200万ドル(約2億1千万円)の賄賂を支払ったと担当判事に証言した。関係者が疑惑を認めたのは初めて。ブラジルのメディアが伝えた。

 カブラル被告によると、同じく起訴されたブラジル・オリンピック委員会の前会長ヌズマン被告から09年8月に、IOC有力委員だったラミン・ディアク前国際陸連会長(セネガル)に金を支払えば「5、6票は保証してくれる」と言われ、その後2回にわたり計200万ドルを支払った。

 ディアク氏は20年東京五輪招致でも収賄の疑いが持たれており、贈賄側としては日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長がフランス司法当局の捜査対象となっている。(共同)