Monday, July 08, 2019 10:37 AM

ギリシャで政権交代 最大野党の中道右派勝利

 債務危機後の自主再建を進めるギリシャで7日、一院制議会(定数300)を改選する総選挙が行われ、即日開票された。内務省は8日、最大野党の中道右派、新民主主義党(ND)が39.85%を得票し158議席を獲得したと発表した。NDのミツォタキス党首(51)は8日、首都アテネの大統領府で宣誓し、首相に就任した。「国民の期待に応えるため全力を尽くす」と述べた。

 政権交代が実現し、組閣作業も本格化。債務危機後の自主再建と、経済の立て直しが新政権の最重要課題となる。地元メディアによると、財務相には2012〜15年に財務副大臣を務めたフリストス・スタイクウラス氏(45)が有力視されている。

 チプラス首相率いる与党の急進左派連合(SYRIZA)は得票率31.53%で86議席にとどまり敗北した。債務危機後の15年に「反緊縮」を掲げて政権を奪ったチプラス氏は7日夜の記者会見で、欧州連合(EU)などの意向に従い緊縮路線に転じたことが敗因だと分析した。(共同)