Tuesday, July 09, 2019 10:00 AM
バイデン氏首位維持に腐心 人種問題で謝罪、票固め
米大統領選の民主党候補指名争いで支持率首位のバイデン前副大統領が、人種問題への姿勢を批判された6月下旬の第1回討論会後に支持率が下落したことを受け、失地回復に腐心している。8日までに指名争いを左右する黒人の多い地域を回り、人種分離主義者を擁護したような発言を謝罪、票固めに懸命だ。
バイデン氏は6日、南部サウスカロライナ州で演説し「後悔しているし、申し訳なく思う」と謝った。上院議員として1970年代に人種分離主義者の同僚議員とも一定の協力をし、政治家として成果を上げてきたと自賛する6月の発言を巡り、過酷な差別と闘ってきた黒人らから非難の声が高まっていた。
討論会では黒人女性のハリス上院議員が、黒人の子どもを白人が多い学校にバスで送り込む制度にバイデン氏が反対したと追及、バイデン氏は防戦一方となった。その後の各種世論調査で首位は堅持したが、2位に躍進したハリス氏との差が大幅に縮まった。ロイター通信によると、黒人のバイデン氏支持者の割合は半減した。(共同)
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