Wednesday, July 10, 2019 10:43 AM

横浜と千葉銀、提携合意 収益拡大、武蔵野銀合流も

 横浜銀行(横浜市)と千葉銀行(千葉市)は10日、幅広い分野で業務提携することで基本合意したと発表した。年内に具体的な提携事業で成果を上げ、5年間で両行合わせて100億円以上の収益増を見込む。千葉銀が提携している武蔵野銀行(さいたま市)の合流も視野に入れており、首都圏を地盤とする大規模な地方銀行連合に発展する可能性がある。

 長引く超低金利で銀行の経営環境が悪化する中、総資産で地銀首位の横浜銀と3位の千葉銀が手を組んだことは、他の地銀の戦略に影響を与える。政府も地銀の再編を後押しする方針で、収益力の強化に向けた動きが加速しそうだ。

 横浜銀の大矢恭好頭取と千葉銀の佐久間英利頭取が東京都内で記者会見して提携を発表した。両行は約0.3%ずつ株式を持ち合うが、今回の提携では買い増さず、経営統合も「今のところ考えていない」(佐久間氏)とした。(共同)