Wednesday, July 10, 2019 10:44 AM

英国の駐米大使が辞任 トランプ氏に「無能」

 トランプ大統領を「無能」などと極秘公電で本国に報告したと報じられた英国のダロック駐米大使が10日、辞任した。英外務省が発表した。トランプ氏はダロック氏に激しく反発しており、英政府は7月下旬のメイ政権から次期政権への交代を前に、早期の対米関係修復を図りたい意向だ。

 ダロック氏は外務省への辞表で「公電内容が在米英大使館から漏れて以来、自身の地位を巡って飛び交っている臆測に終止符を打ちたい。現状では自分が望む役割を果たすのは不可能だ」と説明した。

 公電内容を報じた英紙メール・オン・サンデーによると、ダロック氏はトランプ政権について「今後、より正常な状態に近づいたり、機能不全や予見不可能性、外交下手、無能さが改善されたりするとは考えられない」と報告。トランプ氏が不名誉な形で大統領職を終える可能性があるとしていた。(共同)