Thursday, July 11, 2019 10:04 AM

本塁打急増は飛ぶボール? 記録的なペース、大リーグ

 大リーグの前半戦では記録的なペースで本塁打が量産された。実に3691本で、一昨年の最多記録6105本を大幅に塗り替える勢いだ。急増した要因には“飛ぶボール”の存在が取り沙汰されている。

 今季は5、6月と月間本塁打記録が立て続けに更新された。ヤンキースは31試合連続本塁打のメジャー記録を樹立した。通算214勝のアストロズの剛腕バーランダーは被本塁打が両リーグ最多の26本で、早くも昨季の28本に迫る。スポーツ専門局ESPN(電子版)のインタビューで大リーグ機構(MLB)が公式球に手を加えたと思うかと問われ「100パーセント」と言い切った。

 選手会のクラーク専務理事はオールスター戦前の記者会見で「まだ理由は分からないが、ボールは急に変わった」との見解を述べた。これに対し、MLBのマンフレッド・コミッショナーは「研究者から抗力が減ったとは聞いたが、硬くなったという証拠はない。変更の指示もしてない」と語った。(共同)