Thursday, July 11, 2019 10:06 AM

「核軍縮の決意強まった」 NPT、主要委議長

 来年開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の主要委員会の一つで、核軍縮をテーマとした委員会のサイード議長が11日、被爆地・長崎市を訪問した。原爆資料館を視察し、被爆者の体験談を聴講。「核軍縮に取り組む決意が強まった」と語り、再検討会議の成功に向けて尽力する考えを示した。

 サイード氏は、爆心地公園で原爆落下中心地碑に献花。原爆資料館では約40分間、館長から説明を受けながら、原爆の熱線や放射線の人体への被害を紹介する展示などを見学した。

 8月9日の「原爆の日」の平和祈念式典で被爆者代表として「平和への誓い」を読み上げる山脇佳朗さん(85)の被爆体験も聞き、「長崎が最後の被爆地になることを望む」と声を掛けた。山脇さんは「そう願っている」と応じた。(共同)