Thursday, July 11, 2019 10:08 AM
世界初、地下物質を採取 はやぶさ2再び着陸成功
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11日午前、探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうの表面に2回目の着陸を果たし、世界初となる地下の岩石破片の採取にも成功したとみられると発表した。予定していた任務はほぼ全て成功。11〜12月にりゅうぐうを離れ、2020年末の帰還と試料の持ち帰りに期待が高まる。計画責任者の津田雄一JAXA准教授は記者会見で「太陽系の歴史のかけらを手に入れた」と成果を強調した。
はやぶさ2が着陸した際の画像も公開。重力が地球の約8万分の1のりゅうぐうで、機体着陸の際に多くの岩石の破片が舞い上がる様子を捉えた。
りゅうぐうの表面は、太陽風と呼ばれる電気を帯びた粒子などによって風化している。だが地下物質は影響を受けておらず、りゅうぐうが生まれた当初の状態を保っているとみられる。持ち帰れば46億年前に誕生した太陽系の歴史の解明に役立つ。また、りゅうぐうの地下物質は非常に黒く、生命の材料となる有機物が見つかる可能性もある。(共同)
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