Friday, July 12, 2019 10:57 AM

タイ「拉致被害者」帰還を 65歳誕生日迎え親族ら

 北朝鮮に拉致されたとみられるタイ人女性アノーチャー・パンチョイさんの65歳の誕生日に当たる12日、タイ北部チェンマイで親族らが仏教の寄進式を執り行い、アノーチャーさんの一刻も早い帰還を祈った。

 アノーチャーさんは23歳だった1978年5月、出稼ぎ先のマカオで行方不明になった。日本の拉致被害者、曽我ひとみさんの夫、故ジェンキンスさんが2005年、著書で北朝鮮でのアノーチャーさんとの交流を証言し、拉致疑惑が明らかになった。

 アノーチャーさんの両親は既に他界しており、式にはおいのバンジョンさんら親族が出席。バンジョンさんは「親族は亡くなったり高齢になったりしている。私の世代でこの(つらい)物語を終わりにしたい」と述べた。(共同)