Friday, July 12, 2019 11:02 AM

民主党指導部、若手と亀裂 移民政策で、選挙戦影響も

 来年の米大統領選で政権奪還を狙う民主党内で、ペロシ下院議長(79)ら指導部と注目株の一部若手議員の亀裂が浮き彫りとなっている。移民や環境政策を巡り、穏健路線を取るペロシ氏らに、若手らは強硬な左派の立場で不満を表明。党の団結が揺らげば、選挙戦に影響しかねず、党指導部は対応に頭を悩ませている。米メディアが11日伝えた。

 ペロシ氏と対立するのは、昨年秋の中間選挙で女性連邦議会議員として史上最年少で当選したプエルトリコ系のオカシオコルテス氏(29)ら新人の女性下院議員4人。急進的な主張で若者の支持を集めてきた。

 溝が深まったのは、メキシコ国境での不法移民の処遇を改善するトランプ政権主導の法案を巡る対応。法案は6月下旬に下院が可決したが、人道上の理由などから賛成に回った党執行部に対し、4人は政権が不法移民摘発に利用する恐れがあると批判し反対票を投じた。(共同)