Monday, July 15, 2019 10:38 AM

親日強調、日本名も披露 米次官補、同盟安定が焦点

 米国務省で東アジア・太平洋地域の外交実務を担当するスティルウェル次官補が14日、就任後初の訪日日程を終えた。北京の駐在武官を務め、日本政府内に「中国寄り」との見方もあった同氏。4日間の滞在中、自身の日本名の愛称を披露して親日姿勢を強調した。今後はトランプ大統領が「不公平だ」と言い始めた日米同盟をいかに安定させられるかが焦点だ。

 「ワタナベ・カズオと言います」。スティルウェル氏は日本に向かう機内で、記者にそう自己紹介しておどけてみせた。司令官などとして計6年を過ごした米軍三沢基地(青森県三沢市)時代に地元の友人から付けられた愛称だ。

 日本到着後も行く先々で「カズオ」を披露、注目を引き付けた。ワシントンの国務省内にある執務室にも「渡辺和男」のプレートを置いている。(共同)