Monday, July 15, 2019 10:40 AM

中国成長率6.2%に悪化 4〜6月、92年以降最低

 中国国家統計局が15日発表した2019年4〜6月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比6.2%増だった。伸び率は今年1〜3月期と比べ0.2ポイント低下し、2期ぶりに減速となった。四半期ベースの成長率としては統計をさかのぼれる1992年以降で最低水準だった。米中貿易摩擦が激化した時期と重なり、米国による制裁の追加関税が経済を直撃した。

 中国政府は景気てこ入れのためインフラ投資、減税といった財政政策や金融緩和策を取っているが、カバーできなかった。米中は6月の首脳会談で貿易協議の継続を決め、摩擦緩和に期待がかかる。ただ最終合意には時間がかかるとの見方もあり、先行きは不透明だ。

 トランプ大統領は15日、中国の景気減速に関し、対中追加関税によって「何千もの企業が(中国から)去っている。中国が取引したがっているのは、このためだ」とツイッターで指摘し、貿易問題での歩み寄りを改めて促した。(共同)