Tuesday, July 16, 2019 10:33 AM

タイ軍政終わり新政権発足 民政移管、軍影響力続く

 タイのプラユット首相ら新閣僚は16日、ワチラロンコン国王の前で就任宣誓し、新政権が正式発足した。今年3月の下院選を経て、2014年のクーデターから約5年続いた軍政が終わり民政移管。親軍政政党を中核とする連立政権は軍政時の重要閣僚が留任、今後も軍の影響力が色濃く反映される政治構造が続く。

 経済成長維持と国内格差是正などを優先課題として取り組む方針だが、連立勢力は下院の過半数をかろうじて確保、難しい政権運営を強いられる可能性もある。

 地元メディアによると、国王は「公正で良い仕事をするために、善意と情熱を持って(職務に当たって)ほしい」と閣僚らにあいさつ。プラユット氏は初閣議で「全ての国民のために働く政府となるよう全力を尽くす」と述べた。(共同)