Wednesday, July 17, 2019 10:21 AM

沖縄県が裁決違法と国提訴 辺野古、新たな法廷闘争へ

 沖縄県は17日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先である名護市辺野古沿岸部の埋め立てを巡り、県による埋め立て承認撤回を取り消す裁決に石井啓一国土交通相が関与したのは違法だとして、国に裁決の取り消しを求め、福岡高裁那覇支部に提訴した。辺野古移設問題で、国と県はまたも法廷闘争に入る。

 県は近く、今回とは別の法律に基づき裁決の取り消しを求める訴訟も、那覇地裁に起こす方針。

 県は昨年8月、埋め立て予定海域で軟弱地盤が見つかったことなどを根拠に承認を撤回。防衛省沖縄防衛局は10月、対抗措置として行政不服審査法に基づく審査請求などを申し立てた。国交相は沖縄防衛局の主張を認めて承認撤回の効力を一時停止し、政府は12月に沿岸部への土砂投入に着手した。(共同)