Wednesday, July 17, 2019 10:22 AM

上半期の訪日1663万人 過去最高、伸びは鈍化

 観光庁は17日、今年上半期(1〜6月)に日本を訪れた外国人旅行者は、推計で前年同期比4.6%増の1663万3600人だったと発表した。過去最高を記録したものの、伸び率は2018年上半期の15.6%に比べ低く、田端浩長官は記者会見で「鈍化してきた」と認めた。日本での消費額は8.3%増の2兆4326億円で、こちらも過去最高だった。

 韓国の客数は386万2700人。国・地域別で2位だったが、3.8%マイナスで上半期では5年ぶりの減少となった。田端長官は、ベトナムへの旅行者増などが背景にあり、一部キャンセルはあるものの日韓関係悪化の影響は限定的だと指摘。ただ「韓国世論の動向によっては訪日旅行を控える動きも否定できない」と懸念を示した。

 国・地域別の1位は中国。1月に査証(ビザ)の要件が緩和され個人旅行者が増えたこともあり、11.7%増の453万2500人。3位の台湾は1.0%減の248万800人と落ち込み、韓国と共に全体の伸び悩みにつながった。伸び率が大きかったのはベトナムとロシアだった。(共同)