Wednesday, July 17, 2019 10:23 AM

韓国要請の再会合拒否へ 輸出規制強化で政府

 政府が、半導体材料の対韓輸出規制強化を巡って韓国が24日までに要請していた再会合を拒否する方針を固めたことが17日、分かった。12日に開かれた日韓の事務レベル会合後に韓国が事実と異なる会合内容を公表したとして、両国間の信頼関係が崩れ現状では開催が難しいと判断した。政府関係者が明らかにした。

 一方、韓国の洪楠基・経済副首相兼企画財政相は17日、措置を撤回して協議に応じるよう日本側に改めて要請した。半導体材料の日本への依存を減らして国産化を進める「総合対策」を近く発表する考えも明らかにした。韓国は23、24日にジュネーブで開かれる世界貿易機関(WTO)の一般理事会で、日本側の輸出規制の不当性を訴える構え。日本も外務省の山上信吾経済局長を派遣し今回の措置について「WTO違反に全く当たらない」(政府関係者)と一歩も譲らない方針だ。

 日韓の事務レベル会合は12日に東京都内で開催された。経済産業省は今回の措置が安全保障上の輸出管理に関する国内運用の見直しであることや、規制対象となった半導体材料の韓国向け輸出で不適切な事案が確認されたことなど、措置に至った経緯を説明した。(共同)