Thursday, July 18, 2019 10:27 AM

新体制で「風土を改善」 日産社外取、女性登用増も

 日産自動車の井原慶子社外取締役(46)が18日、共同通信のインタビューに応じ、6月の定時株主総会後に移行した新体制の経営課題について「企業風土を改善していかないといけない」と述べた。新たな経営陣に関しては多様化を進めたと強調し、女性の幹部登用を今後増やすことにも意欲を示した。

 井原氏は昨年6月に社外取締役に就任。前会長カルロス・ゴーン被告の事件発覚後、新体制の人選を担った。性別や国籍の違いだけでなく、法律やITといったさまざまな分野で知見を持つ人材を社外取に迎えたとして「経営陣の多様化は企業風土を変える一つの要因になる」と話した。

 ゴーン体制下では取締役間の情報共有に停滞感があったと振り返り、新体制で「より多様な意見が出るようになり、取締役会の実効性が高まる」と期待を示した。(共同)