Thursday, July 18, 2019 10:29 AM

イラン、日本に不参加促す ホルムズ海峡の米有志連合

 中東のホルムズ海峡周辺で米国が船舶警護の有志連合結成を呼び掛けていることを受け、イランが日本や英独仏を含む少なくとも7カ国に対し、「ペルシャ湾の緊張緩和につながらない。イランは歓迎しない」と外交ルートで通告し、有志連合に参加しないよう促したことが18日、分かった。複数のイラン政府筋が共同通信に明らかにした。

 各国大使館などを通じて口頭で意向を伝えた。有志連合構想では日本など米同盟国の対応が焦点だ。伝統的な友好国のイランから不参加を促された日本は、イラン包囲網の構築を目指す米国と板挟みの形となり、難しい対応を迫られている。

 イラン政府筋によると、7カ国は日本、英国、フランス、ドイツ、トルコ、韓国、インド。イランは「有志連合に参加しないでほしい」などの直接的な表現は避けながら、有志連合構想は海峡周辺の安定に寄与しないとの否定的な考えを伝達。各国政府に「正確な判断」を求める形で、不参加を促したという。(共同)