Thursday, July 18, 2019 10:30 AM

米民主、2日連続非難決議 政権引かず対立激化

 トランプ政権と野党民主党の対立が激化している。トランプ大統領は「人種差別」と批判を受けながらも、民主党で注目される非白人女性議員4人を4日連続で攻撃。これに対し民主党が多数派を占める下院は2日連続で政権に対する非難決議を可決した。来年の大統領選をにらみ双方とも譲る気配を見せない。

 「時間がもったいないので『コルテス』と呼ぶ」。トランプ氏は17日に南部ノースカロライナ州で開いた支持者集会で、4議員の一人オカシオコルテス氏の名前が長すぎるとちゃかした。4人を「国をけなす憎悪に満ちた過激派」と決め付け「好きでないなら出て行けばいい」と重ねて主張した。

 民主党やリベラル寄りメディアは、トランプ氏の発言は「人種差別だ」と断定。一方の与党共和党は発言を問題視しない立場を維持する。17日の集会ではトランプ氏の中核支持層から「送り返せ」と大合唱がわき起こり、米国の分断を改めて浮き彫りにした。(共同)