Thursday, July 18, 2019 10:30 AM

米、トルコとの関係腐心 F35計画排除巡り

 トランプ政権は17日、トルコによるロシア製地対空ミサイルS400の導入を巡り、米国の最新鋭ステルス戦闘機F35計画からの排除を決定したものの、トルコとの関係維持に腐心する。背景には中東戦略の中でトルコが重要な位置を占める事情があるが、トルコは反発を強めている。

 米政府はF35計画からのトルコの排除を発表した声明で「米国は変わらず、トルコとの戦略的関係を高く評価している」と両国関係を重視する考えを強調した。

 S400導入を巡っては米国がこれまで強い懸念を示してきたが、計画から排除する最終判断は今月12日にS400システムのトルコへの搬送が始まるまで先送りしてきた。トランプ大統領も16日には「ロシアのミサイルを買ったから、米国が何十億ドル(何千億円)相当の航空機をトルコに売れないというのは不公平な状況だ」と未練を見せた。(共同)