Friday, July 19, 2019 10:24 AM

チェコの親台市長に猛反発 中国、「報復」措置も

 中国政府が、台湾支持を公言しているチェコ・プラハの市長に猛反発している。中台を不可分の領土だとして中国が掲げる「一つの中国」原則を、市長は拒否。中国は「両国関係が壊される」と警告している。プラハの楽団の中国公演を延期させるなど「報復」(米メディア)とみられる措置を取っており、外交問題に発展しつつある。

 中国外務省の耿爽副報道局長は17日、「プラハ市長による台湾やチベットなど中国の国家主権に関わる問題に対する言動は非常に下劣だ」と強く非難。態度を改めなければ「自身の利益を損なう」と強調した。

 中国が問題視しているのは、プラハ市長のズデニェク・フリブ氏(38)。米政府系メディア、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などによると、医師でもあるフリブ氏は台湾の病院で研修を受けたこともある自称“台湾ファン”。今年3月には台湾を訪問し、蔡英文総統と面会した。(共同)