Friday, July 19, 2019 10:24 AM

米軍、アフガン撤退明示へ タリバン、停戦受け入れも

 2001年から続くアフガニスタンでの戦闘終結に向け、米国とアフガンの反政府武装勢力タリバンが直接協議を進める和平文書の原案が19日、判明した。協議関係者が明らかにした。米側がアフガン駐留米軍の撤退スケジュールを明らかにする代わりに、タリバンが停戦などを受け入れる内容。双方は和平文書について、9月1日までの合意を目指す。

 合意に至れば、18年目を迎えた「米史上最長の戦争」終結へ大きな節目となる。タリバンが拒否していることからアフガン政府は協議に加わっておらず、米国は和平文書に沿ってアフガン政府とタリバンとの対話を促し、全土停戦につなげる考え。

 協議関係者によると、和平文書の原案は(1)米国が撤退スケジュールを明らかにする(2)アフガンの国土を他国攻撃のために使わせない(3)タリバンは和平へ向け、アフガン政府を含めた各界代表らで構成する「アフガン人会合」で対話を実施(4)停戦(5)捕虜の解放ーとの合意項目で構成されている。(共同)